クーベルチュールチョコレートって?
洋菓子の中でチョコレートケーキってすごくおいしいですよね♪お気に入りの洋菓子店の中でも「あの店のチョコレートケーキ美味しい」っていうお店があるのでは?
僕も「チョコレートケーキならあの店!」と決めている人気店があります。
ところで、クーベルチュールチョコレートというのは製菓用のチョコレートとしてカカオの割合が高い(一定の基準があります)ハイカカオのチョコレートなんです。チョコレート(カカオ)の風味が濃くくちどけが良いのが特徴です。
対して手軽に買える市販の板チョコは、カカオの割合が低く更に植物油脂などの成分が多いので、風味やくちどけでは敵いません。
クーベルチュールとテンパリング
チョコレートでコーティングしたケーキは溶かしたチョコレートを使用しますが、クーベルチュールチョコレートを使用するときには温度調整が非常に重要になります。
テンパリングという温度調整をすることにより溶かしたチョコレートを滑らかな状態で使用することができます。
反対にテンパリングをしないと溶かしたチョコレートが固まったときにザラザラした食感になりチョコレート本来の美味しさを味わうことができなくなりますので注意が必要です。
クーベルチュールはチョコレートそのものにカカオバター以外の植物油脂などが含まれていない分手間はかかりますが、つややかで風味のあるチョコレートになるということですね。
この違いが、チョコレートコーティングするときに大きな違いとなるんです!
クーベルチュールメーカーあれこれ
代表的なクーベルチュールのメーカーはこちら!
- ヴァローナ
フランスのチョコレートメーカーで、1922年創業の老舗メーカーですね!
大手の洋菓子メーカーなどでもよく使われているようです。
- フェルクリン
スイスのチョコレートメーカーで、1908年創業です。上質の原料はもちろんなめらかさに重要なコンチングという作業を72時間にわたり行うなど高い品質を誇ります。
- ドモーリ
イタリアで1994年創業、厳選した原料をすべての工程でコントロールするため薫り高い高品質のクーベルチュールを生産しています。
漆黒の美しさグラサージュショコラ!
数多くのチョコレートケーキの中でも漆黒の美しさが際立つグラサージュショコラの魅力についてご紹介します。
グラサージュショコラの特徴はなんといっても鏡の様に美しく滑らかなにコーティングされたチョコレートにつきますね!
グラサージュショコラの意味
通常上掛けするチョコレートは生クリームを加えたガナッシュなどを使用しますが、光沢のある艶やかな質感を出すための秘密は糖分「水あめ」を加えることにより艶出しをします。チョコレートをナッペ(塗る)するのではなく流しかけるイメージになりますね♪
グラサージュショコラを使った絶品ケーキ
表面は光り輝く状態の為、クリームを絞るなどのデコレーションよりも細工したチョコレートの飾りやフルーツなどアートっぽい飾りが多くみられるケーキとしても特徴があります。
中はスポンジよりも固めたチョコレートムースやクリームなどセルクルで成形されたセンターを使用することが多いようですね!
他のチョコレートケーキに比べてより濃厚なチョコの味わいを感じるケーキの為チョコレート自体の風味が強い工夫が必要となります。
美しいチョコレートケーキの数々
ホールの形をしたケーキの他、上面のみに上掛けしてカットしたタイプのケーキなど様々な使い方をされるのもその美しさが好まれているのではないでしょうか!
チョコレートケーキに合うお酒
ケーキの製造には、洋酒を必ずと言っていいほど使用しますね、シロップに洋酒を加えスポンジに塗ったりチョコレート自体に加えたりしますが、いくつかチョコレートに合うお酒をご紹介します。自宅で作る際などのご参考にしてくださいネ!
ラム
ジャマイカ産のダークラムは洋菓子全般に使用され、チョコレートの香りづけにもよく使用されます。
ラムはお酒に詳しくない人でも知っているぐらい有名なお酒ですね。
キルシュ
キルシュワッサーはサクランボのお酒になります。
チョコレートのみならず多くの洋菓子に使用されますが、特にチョコレートとの相性が抜群のお酒です。少々高めですがお勧めしたいリキュールです。
3-3 グランマルニエ
オレンジのリキュールなので、柑橘の香りがチョコレートによく合います。同じオレンジ系のリキュールにコアントローも有りますが、チョコレートには香りの強いグランマルニエの方がお勧めではないでしょうか。
プレゼントにもおススメしたい濃厚チョコレートケーキの代表作
チョコレートケーキの魅力はその濃厚で芳醇な味わい!ヨーロッパでは古くよりその美味しさから現在もなお人気のチョコレートケーキが数多くありますが、その中でもぜひ試していただきたいケーキをご紹介します。
ザッハトルテ
世界的に有名なウィーンのザッハトルテは1832年ホテルザッハーのカフェで提供され人気を得ましたが、ウィーンの老舗菓子店デメルが権利を買い取ったとされましたが両方に権利が認められ現在に至っています。
そんなザッハトルテは、チョコレートのスポンジに杏ジャムをナッペしフォンダンチョコでコーティングした濃厚でフォンダンチョコのジャリッとした食感がたまらない美味しさです。カフェでは甘さを控えたホイップクリームを添えて提供されます。
問答無用の代表的なチョコレートケーキですね。
インペリアルトルテ
オーストリアで1873年に開業したホテルインペリアルのカフェでオープン以来提供冴えれているチョコレート菓子。
マジパン(アーモンドの粉と砂糖を練り上げたもの)とガナッシュチョコを幾層にも重ねチョコレートでコーティングしておりその重厚な味わいは絶品ですよ!
世界3大トルテとしてザッハトルテと並ぶウィーンの名菓です。
アンナトルテ
アンナトルテはザッハトルテの「デメル」が誇るもう一つの逸品です。
ヘーゼルナッツを加えたミルクチョコレートとオレンジリキュールの利いたバタースポンジが濃厚な味わいをクリーミーでまろやかなコクにまとめたスペシャリテです。
ミルクチョコでコーティングというよりもチョコレートで包んだといったような感じでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?チョコレートケーキの魅力は、どっしりとした重厚な味わいと繊細で美しい姿が古くより好まれ続けている理由のような気がします。
柑橘にもぴったり相性抜群のチョコレートケーキですが、意外にも実は塩や胡椒などの香辛料も相性が良かったりするんです。チョコレートの奥深さを感じますね。
お酒を使わずにお子さまでも美味しく食べられますし、洋酒を混ぜればちょっぴり大人向けの風味も楽しめるバリエーションの豊富さも魅力的です。
ご家庭で手作りのチョコレートケーキも美味しいですが、様々な素材と技法を駆使したチョコレートケーキの奥深さは専門店ならではのお菓子と言えるかもしれません。
チョコレート専門店は少し敷居が高く感じられる方でも大丈夫です。
ご近所にあるチョコレートケーキの美味しいケーキ屋さんを見逃さないように!
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